FX投資においてマーケットに翻弄された地獄の日々
投資を長くやってきたが、本当の意味でマーケットに翻弄され数年間にわたり地獄の日々を過ごした経験があります。
まあ地獄といっても、借金まみれになって、借金取りに追われた等の壮絶なエピソードではありませんが・・(笑)
基本的には、市場が下がった時に購入し、高騰した時に売ると言うスタンスを貫いています。
マーケットがヒステリー状態を起こして売り込まれている時も、市場のパニックとは反対にマイペースで株式などを購入します。
また、マーケットが高騰し、年金生活のお年寄りの方までテレビのインタビューなどで「株を買わないと」などと言い始めたころには、ほとんど売り払ってしまっています。
ですから、基本的にはマーケットの動向に日々悩まされたりすることは殆どありません。
もちろん、含み損が増したりすることは日常茶飯事です。
ただし、結局のところ安値で買っていると言う自負がありますので、そのうち上がるだろうと言う楽観論のもと、さほど含み損が気になることはありません。
しかし、一度だけ、マーケットに翻弄され、本当に日々のニュースや市場動向を見るのがつらくて仕方なかった時期があります。
時期としては、サブプライムローンが顕在化する数年位前にさかのぼります。
当時、為替は1ドル120円位の相場でした。
今でこそFX投資は市民権を得るほど、メジャーな存在になっていますが、当時は今ほど有名ではありませんでした。
これまで株式投資を中心に投資を行ってきましたが、投資の幅を広げたいと言う思いもありFXの投資参入に向けて検討を始めました。
もちろん、1ドル120円の相場は円安過ぎると言う思いもあり、参入は控えておりましたが、高いスワップポイント(への魅力から常に参入の機会を見極めていました。
スワップポイントとは、ざっくり言ってしまえば、二国間の金利格差に応じて、日々貰えるお金のことです。
そして、米国景気の低迷と共に、想定していた通り円高に向かい、いよいよFXへの投資機会が来たと高まる気持ちを抑えきれずにいました。
1ドル110円を切った時、今後も円高の方向が進むことは、十分に想定はしていました。
ただ、何とかロスカットだけを逃れ続ければ、ス少なくなることはあっても日々スワップポイントは入り続けます。
円安に回帰するまで貰い続ければ十分に元を取れるだろう。
と考え、90円を切っても十分に耐えうる手持ち資金を準備したうえで参入しました。
使ったレバレッジは、確か20倍だったと思います。
今思えば、高レバレッジを長期でコントロールしようなど、本当に浅はかではありました!!
皆さまもご存知のとおり、その後、100円、90円、80円を下回り、超円高水準まで突入しました。
当然90円を下回るレベルくらいしか資金は準備していなかったため、ロスカットを避けるためには追証が必要となります。
やむなく、自分の持つあらゆる資金を追証として入金し、また日々の給料・ボーナスまでを追従に振り込む生活が数年も続きました。
当然の如く、こうした追証は投資ではありませんので、いわゆる塩漬け状態になったお金そのものです。
市場は低迷を極め、投資に値する株式などがごろごろしていても、追証を下してしまえば自動ロスカットになってしまい多額の損失を出してしまいます。
当時は、既に2000万円近い含み損が積みあがっており、既に引くに引けない状況でした。
そのため、ただひたすらロスカットを避けるために追証を入れ続ける日々が延々と続きました。
アメリカのFOMCの結果を見ては一喜一憂し、金融大臣の国際会合の結果を見ては一喜一憂する。
また、携帯で為替相場を見ては、ロスカットを何とが逃れたとほっとし、一方ではこんな辛い生活から逃れられるなら、いっそロスカットされた方が良かったのではと思ったりもしました。
そして、明日には為替介入が入るではと願い、その願いもかなわず落ち込む。
日々、マーケットに翻弄され続けるそんな毎日でした。
そして、ついに円高に耐えきれず、自動ロスカットがされてしまいました。
今でも、当時のことは鮮明に記憶してますが、当日は全く仕事が手につかなかったのを記憶しています。
そもそも、会社で投資をしているなども言ってませんので、多額の損失を出したなども言えません。
そして、何年間にもわたって積み上げてきた投資の利益が、たった一度の失敗でそのほとんどを失ってしまいました。
更に、投資で積み上げた利益だけならまだ良いのですが、会社のこれまでの給料やボーナスの貯金の殆どを失ってしまいました。
本当に、何ともやりきれない思いで一杯になったのを記憶しています。
一方で、数年間にわたって苛まれ続けた苦しみが終わったかと思うと、ある意味サッパリした思いもあったのも記憶しています。
数年たった今思えば、あの時の苦労や失敗の経験は、非常に貴重な経験になりました。
まあ、今でこそ言える言葉なんですが・・・。
ある意味、まだ若いうちに失敗できたのは良かったのかなとも思っています。
その後は、追証が積み重なっていく投資は原則としては避けるようにしています。
また、レバレッジと損失のコントロールを、極めて慎重に行うようにしています。
失敗をする機会は、極めて少なくなったのですが、一方で利益を得る機会や額が減ったとは感じていません。
とは言え、あのようなマーケットに翻弄される毎日は、基本的にはもう出合いたくはありません。
やはり、マーケットに抗っても個人レベルの資金量では、耐えうるのは厳しかったりするものです。
仮に耐え続けることが出来たとしても、数年間と言う貴重な時間を、本来の投資に充てることもできず、ただただ辛い日々を過ごすことになるだけです。
まあ、マーケットと抗って勝てるのは、イングランド銀行を打ち負かしたジョージ・ソロスレベルにならないと無理でしょうしね(笑)
色々と書いてきましたが、私個人の経験がどのレベルの辛さなのかは分かりませんが、いずれにせよ余り心臓に良いものではありません。
そもそもマーケットに翻弄される日々を過ごすくらいなら、投資など行わない方が良いと思います。
その為には、そもそもマーケットに翻弄される投資スタンスをとらないことが、何よりも重要です。
要は、日々のマーケットの動向を見て、売る・買うと言う投資スタンスを取っていると、マーケットに翻弄される可能性が高まります。
そして、売買の額が増えて行くと、損失の恐れから生じる不安から、よりマーケットに翻弄されやすくなります。
また、こうしたマーケットに翻弄されて身動きが取れなくならないためには、より短期に売買を行う必要が生じます。
その為には、他の人よりも早く情報が必要となり、色々と情報に踊らされやすくなります。
このような観点からも、気が付いたらマーケットに翻弄されていたりするのです。
投資の方法は人それぞれですが、今一度、自分の投資がマーケットに翻弄されやすいスタイルになっていないか、見つめ直してみるのも良いのではないでしょうか!
ご参考までに、いくつかのFX業者等のサイトを記載しておきます。
但し、しっかりと比較検討をされた上で始められることをお勧めします。
なお、私が使っているのがこちらのSBI証券です。
国内株式投資からFX投資、外国株式投資、eワラント、ETFなどが出来ますので、基本的には現在の日本で行える投資の大半が可能となります。
個人的にもこちらのSBI証券がお勧めだと思います。
なお、その他として幾つか上げておきますのでご検討材料として確認頂ければと思います。
下記は、トレイダーズ証券が提供する「みんなのFX」です。
スプレッドが狭く、手数料無料、口座維持費やロスカット手数料も無料となっています。
みんなのFX
下記はヒロセ通商の提供する「LION FX」です。
取引手数料0円、取扱い通貨は50通貨ペア、1,000通貨から取引可能です。
LION FX
下記はJFXの提供する「MATRIX TRADER」です。
MATRIX TRADER
下記はFXトレード・フィナンシャルが提供する、「FXトレード・フィナンシャル」です。
FXトレード・フィナンシャル