株式投資で満足のいく株数を買うことの重要性!
株式投資で億り人を目指す場合、どんなことに気を付けたら良いのでしょうか?
もちろん、気を付けるべきことは沢山あります。
当然、一言で語りつくせるものではありません!
ただ、思いつく事のひとつに、投資した株式から如何に高い収益を得るかということがあるのではないでしょうか?
その最たるものが、10倍株を狙うというものかと思います。
では、10倍株をいくつか獲得できれば億り人になれるのでしょうか?
それは、「NO」です。
ちょっと話を逸らしますが、私も10倍株は過去に幾つか獲得しています。
サイボウズ、足利銀行、AIGなどです。
今日の問いかけに直接回答する前に、少し遠回りして、足利銀行、AIGを購入した経緯について書いてみたいと思います。
足利銀行は、会社が上場廃止が確定した際に、若干の反発を狙ってエントリーしようとしました。
当時も、リコールで揺れた三菱自動車など、ボロ株投資もやっていたので、このような株は結構マークしてました。
まあ、完全に投資ではなく、投機ですが・・。
ある日、上場廃止とが確定し、明日は大暴落が来ることは誰にも明白でした。
私も、相当に金額を下げてエントリーしようとしましたが、前夜にyahooファイナンスを見ていたところ、明日は絶対に1円になるという書き込みが多く書き込まれていました。
そのため、まあ1円で運良く買うことが出来れば、仮に2円になれば2倍だなと思って、最悪失っても良いレベルの金額分を1円でエントリしました。
結果、翌日は1円まで下がり、指定した株式数は全部購入することが出来ました。
その後、記憶が曖昧ですが、10数円レベルまでは上がった気がします。
その後、上場廃止となるまで、ほぼ足利銀行株は投機筋のマネーゲームの場になりました。
当然ですが、私はそのようなマネーゲームは付き合うつもりもなく、早々に売却して離脱しました。
AIGは、リーマンショックの真っ最中に、こちらも明日はAIGがつぶれるという際に、絶対に米国は潰さないだろうという想定のもとで投資(否、投機)を実施しました。
そもそも、その頃の私は、自分の投資人生において最悪の時を迎えておりました。
詳しくは、下記のページに記載してますのでそちらの方を読んで欲しいのですが、FXで1500万円程度の含み損を抱えており、給料を得たら追証に充当するという、本当に苦しくつらい日々を過ごしていました。
そして、もはや耐えきるのは不可能と判断し、ほとんど手元に残されていなかった資金を苦渋の選択で投入したのが、このAIGでした。
その後、AIGは40倍レベルまで上昇しました。
話が、だいぶ逸れてしまいましたね。
そもそも、最初の問い掛けと、全く違う議論になっていないか?
そんな声が聞こえてきそうですね!
ここで少し皆様に質問させてほしいのですが、なぜ、私が上記の2つの経験をお話ししたのでしょうか?
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お判りでしょうか?
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とても重要なことなので、しっかりと考えてみて下さい!
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実は、これが今日の問いかけの答えです。
両投資ともに、私に一定レベルのキャピタルゲインをもたらしてくれたのは事実です。
ただ、この両取引とも、私の資産を大幅に上昇させるだけの収益をもたらしてはくれませんでした。
なぜでしょうか?
答えは簡単です!
それは、「満足のいく株数」を買っていなかったからです!!!
そもそも、両取引とも、資産がゼロになる可能性が限りなく高い取引でした。
そのため、実質的に心理戦のような投機になっており、リスクが高すぎて纏まった金額を投入することなど到底できませんでした。
また、AIGの取引では、FX取引の失敗で手持ちの現金が枯渇しており、そもそも投入できる資金が限られているという状況にありました。
結果として、40倍という圧倒的なリターンの銘柄を掘り当てたものの、十分な恩恵に預かれないという残念な結果となってしまいました。
上記は、投機的な取引なので、そもそも資金を集中して勝負する投資対象ではないので、実例としてはあまり良くありません。
しかし、実はその後の取引においても、自分の保守的な性格からか、ある程度の投資対象に上昇していく確信があっても満足のいく株数を買うことはなかなかできませんでした。
せいぜい、投入できたとしても資金の10〜15%程度であり、凡その取引が資金の5%程度しか投入が出来ませんでした。
そのため、失敗した際のリスクは絞られるのですが、得られる収益の絶対額は、自分自身で満足のいく金額を得られたことはほとんど無いと言う状況が続いてしまいました。
これらの経験から、如何に「満足のいく株数を買うこと」が重要であり、逆に如何にそれが難しいかということを、肌身にしみて感じました。
また同時に、
「満足のいく株数を買うこと」
これが出来ない限り、資産を大幅に増やして行くということが、ほぼ困難であるということを骨身にしみて感じました。
つまり、仮に1000万円の資金を持つ人がいたとして、
10万円を投入して、10倍株を当てたとしても、100万円にしかなりません。
仮に、この幸運が数回続いたとしても、
資金の上昇は(複利とか細かい計算を除いたとして)
1000万円
↓
1100万円
↓
1200万円
と言った殆ど、資金のレベル感としては変わらないゾーンを推移していくしかないのです。
一方で、1000万円を全額投入して、2倍株を引いたとすると、
資金の上昇は(複利とか細かい計算を除いたとして)
1000万円
↓
2000万円
↓
4000万円
と、毎回の取引で資産レベルが大幅に違うゾーンに突入していくこととなります。
結果として、引き当てた株式は前者は10倍、後者は2倍ですが、圧倒的に後者の方がリターンの絶対額は大きくなります。
当然、後者の方が億り人になれ可能性は高くなります。
但し、資金を集中させる場合、以下のようなこと最低限、理解しておく必要があります。
- 自分の想定と逆方向に行った場合に、大きな損失を被る可能性が高まる。
- 分析の結果、自分自身でこの株は〇〇の理由から上がるという確信をもち、自分自身で結果に責任を持つ心構えが必要となる。
- チャンスの時に、手元に購入するための潤沢な資金がある必要がある。
要は、資金を集中させるからには、それ相応のリスクをとる必要があるが、リスクを少しでも軽減するために徹底的な分析が必要となります。
そして、それらを全て自分で背負いこんで初めて、満足のいく株数を買うことが出来るのだと思います。
私自身も上記のような経験から、その後はある程度の資金を集中することを心がけています。
とは言いながらも、それでも保守的な投資(満足できな株数)をしてしまうのですが・・・。
ちょっと、さらっと書きますが、今は米国経済の反転(=下落)を見据えて、そこに資金を集中投下しています。
既に自分の中では、ある程度、満足のいく株数の仕込みは完了しており、後は半年後か1年半後になるかはわかりませんが、反転するまでしばらく長期ホールドをするだけです。
私の想定通り、反転すれば、今回はある程度の収益は得られるはずです。
皆が見向きがしない時に買ったものは、後々に大きなリターンをもたらしてくれます。
まして、それが満足のいく数量であれば、尚更です。
但し、私のシナリオ通り事が運び、且つ、反転まで私が持ち続けていられればの話ではありますが・・(笑)