投資における短期戦術と長期戦略
人生と投資で成功を収めていくためには、歴史を学ぶ必要があります。
歴史を振り返って気が付くのは、戦術の天才と言われていたものも短期的な戦いでは勝利を重ねても、戦略の天才に最終的には滅ぼされてしまうということが多いということです。
その典型的な例が項羽と劉邦です。局面的には項羽の方が劉邦を圧倒していたかもしれませんが、最終的に項羽は戦略に勝る劉邦に滅ぼされてしまいました。
また日本においても、家康と秀吉が戦った小牧長久手の合戦もその1例だと思います。家康は小牧長久手で戦術的に勝利を得ておきながら秀吉の外交戦術に屈し、最終的に秀吉の部下として生き残る道をえらぶことになりました。
これらからの歴史からも分かるとおり、戦術とはある目的を達成するための手段であり、その目的が達成されるならば、全ての戦いに勝利する必要はないのです。仮に99回負けて最後の1回だけ勝っとしても、それで最終的な勝利を得られるならばそれでも良いわけです。
つまり短期的な成功には固執せず、長期的な視点で物事をみて戦略的に物事を進めていくことがとても重要だということです。
これは、人生や投資の世界で成功を目指していく場合も同様だと思います。
投資を行う上で大切なのは、そもそもどんな目的で投資を行うのかと言うことが重要となってきます。
それは、ほんの少しだけ贅沢をしたいからなのでしょうか?それとも大きな金が欲しいからでしょうかか?それとも何かの偉業を成し遂げるために必要な資金を獲得するために必要な手段だからでしょうか?
まあ、目的は人それぞれだと思うので、それは何であっても良いと思います。
但し、その目的によって行う投資のスタイルは大きく変わってくるということです。
ほんの少しだけ贅沢をしたいという場合と、大金を手に入れたいという場合だとその投資方法は大きく異なってきます。
ただ単に何となく儲かりそうだからと言う理由で投資を行うのではなく、少しだけ贅沢をしたいというものでも構わないので、そこに目的があるべきです。
自分の目的はどのようなものなのか、またそれを成し遂げるための手段として投資は必要なものなのか?そしてこの投資と言うものをどのように活用したら良いのか考えてみるべきです。
そして、その目的を達成するためには、達成するためにはどのよな手段として投資を行っていったらよいのか戦略をたて、着実に実行していくことが大切です。
この戦略さえぶれなければ、仮に短期的に失敗をすることがあっても、長期的には成功に一歩一歩着実に近づいて行くはずです。そしてそれは歴史が証明しているのです。