株式投資における夢の大化け株との巡り合い
これまで投資について、やや悲観的な観点も含めて書いていることが多かったので、今日は少し株式投資における夢のある話についても触れてみようと思います。
そもそもですが、筆者は投資を行う際、まずは第一原則として損をしないと言うことを、最も重要視しています。
従って、収益率はさほど高いわけではありません。
もっとも、世の中がヒステリックになって売り込まれている最中に買い込むことが多いので、株価の数十%レベルの上昇はそれほど珍しいことではありません。
しかしながら自分の投資人生の中で、株価が10倍以上になったという経験は、記憶してる限りでは2銘柄位しか思い出せません。
過去のチャートを眺めれば、ここで買っていればと言うことはあったとしても、実際に自分のポートフォリオの中で実現することはなかなか難しいものです。
筆者も投資を行っていく中で、ある程度のレベルの利益を期待して購入する株式が大半なのですが、会社の成長に伴って大きな利益が期待される成長株を購入することもあります。
しかしながら、この成長株もそれほど都合よく10倍・20倍と大化け株に成長してくれるわけではありません。
恐らくは、10年位投資を行ってみても、こうした銘柄にはそれほど多く巡り合うことは出来ないのではないかと思っています。
しかし大化け株は個人レベルで見れば、それでも十分な位に資産を跳ね上がらせるパワーを持ち合わせているのも事実だと思います。
今日はちょっと、株式を続けているとこんなこともあるんだ位の軽い感覚で読んで頂ければと思います。
少し記憶を呼び起こしてみると、一つ目の銘柄は足利銀行でした。
いつ頃だったかも記憶が怪しいのですが、足利銀行が倒産と言う報道が駆け巡り、翌日株価が1円になったことがありました。
前日もニュースで大々的に報道されており、ネットでも明日には1円になるよと悲観的な書き込みも多数されてました。
明らかに自分の長期的な投資スタイルとは異なるのですが、仮に1円で購入できたとしたら2円で売り抜ければ倍になるなと思って、最悪全額が損しても良いレベルの金で1円の指値で購入ボタンを押してみました。
すると、翌日の寄り付きで1円で購入できたことがありました。
その後、確か20円位まで跳ね上がった記憶がありますが、10倍位のところで売ってしまったと思います。
まあ、全額戻ってこないことを前提に投資したので、投資額としては大した金額を注入していなかったのですが、たった数日で10倍くらいのリターンを得れたという経験があります。
正直、日々一生懸命本を買っては勉強し、投資スタイルを模索しながら努力していた頃だったので、半ばギャンブルのような形で得てしまった利益に、普段の努力は何なのだと言う微妙な感覚を持ったのを記憶しています。
そしてもう1銘柄ですが、こちらはどちらかと言うと自分の投資スタイルを貫いていく中で、結果として大化け株に巡り合うことが出来たというものでした。
銘柄はサイボウズでした。
確か2000年代の前半位に購入したのですが、株式分割等を繰り返しながら2006年位の大幅な上昇に乗り合わせることが出来たと言うものです(詳しく時期の前後は覚えてませんが・・)。
最も、株価の天井で売り抜けることなど出来てませんので、上昇分をそのまま利益に出来ているわけではありませんが、かなりの資産の増加に寄与してくれたことを記憶しています。
まあ残念なことに、こうした利益もその後のFXでの大損によってほとんど吸い取られてしまいましたが・・。
フィッシャー等もこうした成長株に触れてますが、ある程度会社の規模が小さい頃は、事業範囲も限られており、巨大企業と比較して企業分析もし易いですし、また株価に影響を及ぼす要因も比較的限られてくるので、ある意味投資する価値はあるのかなとは思います。
但し、当然倒産リスクも高まりますし、既に成長を織り込んでいて株価が高止まっていたり、結局成長せずにボロ株で終わってしまったり等もあるので注意は必要です。
また、企業成長においてはある程度の年数は必要となってきますので、短期投資には向かないのかもしれません。
何れにせよ、それぞれの投資スタイル次第だとは思いますが、また巡り合ってみたいものではありますね!!