株式投資を行う上でビジネス観点が重要な理由

株式投資でビジネス観点が重要な理由とは?

株式投資を行っていくと、ついおろそかになってしまうことがあります。

 

それはどんな観点のことでしょうか?

 

 

私たちが株式投資を行う場合、まずはその会社が投資に値するかどうかその価値を分析します。

 

そして、PBRやPERなどの指標を使ってみたり、現在価値を算出してみたり、色々な数値を基にその企業価値が投資に値するか分析します。

 

これはこれで、とても大切なことですし、絶対に欠かせません。

 

ただし、これらの指標だけを基に投資を判断するだけでは少し片手落ちだと思います。

 

 

では、答えは何なのでしょうか?

 

 

答えを言う前に、敢えて少し話をそらさせて頂きます。

 

例えば、皆さまが『ブランドカバン」』を売るセールスマンだったとします。

 

そして、街に繰り出して「このブランドカバンを買って下さい」と道行く人に声をかけてカバンの売り込みをしたとします。

 

誰か買ってくれる人はいるでしょうか?

 

恐らくは、ほとんどの人が買ってくれないと思います。

 

そして、このカバンは「有名なブランド品です!」とか「革製品で品質が最高級です!」とセールストークを並べたところで結果は同じです。

 

寧ろ、余計に怪しいだけです。

 

 

では、同じカバンを、本当に仲が良く信頼してくれている友達に進めてみたらどうでしょうか?

 

もちろん、その人はカバンを買ったばかりで、今はいらないと言うかもしれません。

 

然しながら、街で知らない人に売るよりは、遥かに買ってくれる可能性はぐっと高まりまると思います。

 

 

この差はどこから出ているのでしょうか?

 

それは、その人の信用力です!

 

購入者は、当然ですが怪しい業者からは買わず、信用力のある人から買います。

 

これはカバンでなくても、ほとんどの商品やサービスに共通します。

 

例えば、「本」であっても同様です。

 

大好きな原作者がいたとして、その人の続編がでたらどうでしょうか?

 

恐らくは、またその人の考えを読んでみたいと思うのでつい買ってしまう人も多いかと思います。

 

このように、ビズネスを行うにあたって、成功する人と失敗する人がいますが、その違いはビジネスの根源的な考え方を理解できているかどうかが重要となってきます。

 

上の例でいうと、ブランドカバンを売りたいと思うならば、耳触りの良いセールストークを学ぶより、自社のファンを増やして安心して買ってもらうことに注力する方が中長期的には成功する可能性が高いのです。

 

耳触りの良いセールストークは、一瞬は心がぐらりと来るかもしれませんが、肝心の商品が悪ければ寧ろ騙されたと思われてしまい長く成功し続けることは出来ないのです。

 

 

 

だいぶ話がそれましたが、実は株式投資を行う上でこうした観点は非常に重要だということです!!

 

投資を行うにあたって、ほとんどの方がウォーレン・バフェットについては、少なくとも1冊は本を読んだことがあると思います。

 

その中で必ず出てくる言葉に「株式を買うと言うことは会社の一部を買うと言うこと」と言った言葉です。

 

そして購入する単位が僅かであっても、その会社自体を所有するというつもりで会社を調べろと言っています。

 

この言葉が、正にこれらの実情をとらえた言葉だと思います。

 

 

当初、私もこのウォーレン・バフェット言葉を読んだ時の感想としては、「それはそうだよな」くらいの感想でした。

 

しかし、現在になってその深い意味について、やっと少なからず理解できるようになってきました。

 

 

よく当時を行っていて陥りがちなことなのですが、企業分析にビジネス的な観点が疎かになっていたりするものです。

 

株式投資を行うにあたって、どなたであっても企業分析は行っているかともいますが、現在出ている企業のP/Lやバランスシートを分析をしたところで、それらの分析だけでは片手落ちだということです。

 

それは、将来価値を想定して算出してみたところで変わりません。

 

結局、現在の数値から将来の数字をはじいてみたところで、その企業の「収益を出している背景や仕組み」を理解できてなければその分析は意味を為さないと言うことです。

 

 

先ほどの例で言うと、現状で『ブランドカバン』が売れていて利益が出ていたとしてもそれが将来に続くとは限りません。

 

仮に今が売れているので、同ペースで売れて行くだろうと安易に考えるの危険です。

 

この会社の収益構造を分析していくと、もしかしたら仲の良い友達だけに売っているのかもしれません。

 

当然、それらの仲の良い友達は人数が限られていますので、一巡してしまえば売る相手が居なくなってしまいます。

 

しかし、この会社が新たな仲の良い友達を作るノウハウを持っている会社だったとしたらどうでしょうか?

 

当然、将来に渡っても、その『ブランドカバン』は売れ続けて行く可能性が高そうです。

 

このように、株式投資を行うにあたっては、数字を基にした企業分析と同時に、その会社のビジネス(収益を出す構造)をよく理解した上で、更にその会社を数年後に取り巻く環境も考慮したうえで投資の是非を判断する必要があります。。

 

 

恐らく、ここまで読まれた方は、そんなことは当然分かってるよと思われたと思います。

 

実は、私もウォーレン・バフェット言葉を読んだ時は、ここまでは理解は出来ていました。

 

しかし、最近になって投資とは別にビジネスもかじっていくと、投資だけを行っていた時の観点では、案外こうしたビジネス的な分析が表面的であり、本質をとらえられていなかったなと気づかされることが多くあります。

 

勿論、投資だけをやられている方も多いと思いますので、ビジネスもやって下さいと言いたいわけではありませんが、投資を行うにあたっては投資だけの本を読むのではなく、こうしたビジネスに関して学ぶことも重要です。
そして、その際は、余り難しいことを学ぼうとするのではなく、単純にものを売るときにどのようなことが重要なのかとか、そう言ったごくシンプルなことを学ぶ方が良いかと思います。

 

勿論お勧めなのは、実際にやられてみることではあります。

 

とは言え、大きな金を費やしてビジネスを学ぶと言うのも少し違う気がしますので、初期投資や固定費がかからない小さなビジネスをやってみるのも手かもしれません。

 

 

スポンサードリンク


 
トップページ 人気記事ランキング 管理人の体験談 管理人について