経験談5(FX失敗を経て投資を見つめ直す)
前回は、FXで大きな損失を被り、投資方針を見直す必要性を実感したところまで語りました。
FXでの壊滅的な失敗により、この10年間の努力が、ただ苦しみだけを残して、ほぼ奪い取られてしまったことに対し、強い失望感はありました。
ただ、これで投資をやめようなどと考えたことは一度もありませんでした。
逆に、何かいけなかったんだろう?損失が少ない状況でロスカットしておけば、立ち直りも早かっただろうか?色々と考えました。
昔の戦上手は、味方の損失を最小限に収める戦いを第一とします。
仮に損失を出しても戦わないといけない時は、味方の損失をあらかた計算し、壊滅的な損害を被らないようにし、これ以上損失をだすと立ち直れなくなるというときは、しっかりと退却を決断する勇気を持っていたんだと思います。
そういった意味では、私の判断は余りにも遅すぎました。
投資において、個人レベルが時代に逆行して、ロスカットを耐え続け得るのはかなり厳しいです。
出来るのは、英国銀行を相手にしたジョージ・ソロス位でしょうか!?
ただ、いずれにせよ、当時の自分としては、ある意味全てを見つめなおす切っ掛けになったのは事実でした。
投資というのは毒薬みたいなもので、自分の扱える資金が大きくなってくると、必然的に求める利益も大きなものになってきてしまいます。
著名投資家や機関投資家のように、資金を集められてそれを運用できれば、絶対額としては多くのリターンを得ることが出来ますが、個人に投資する人などいません。
その為、利益率を高めるためには他人資本(ローン・レバレッジ)に目が行ってしまい、ハイリスクな商品に目が行きがちになります。
それ自身は悪くないのですが、自分が理解できない状況でハイリスクなものに手を出し始めると、一気に足元から崩れて、たどり着くところは破綻です。
この失敗を経て、そもそもなんで投資をしていたんだろうという、率直な疑問を自分にぶつけてみました。
お金のためか?
功名心のためか?
なにか、根本的な投資を行う「幹」のようなものが、出来上がっていなかったことに気付かされました。
話はそれますが、これらの「お金」や「功名心」がを求めて、投資やビジネスを始めると「底なし沼」にはまります。
人間は、内面の空虚感を社会的な成功で埋めようとすることもありますが、この場合どこまで行ってもその空虚感は満たされることはありません。
満たされてばかりでも向上心がなく魅力も感じませんが、一方で自分勝手な功名心もある意味世の中からすると迷惑です。
そして、そのような自分勝手は、長期的には淘汰されていきます。
結局のところは、人に必要とされる人が長期的に生き残っていくことが出来るんだと思います。
重要なのは、私たちが受け取る報酬は私たちが提供したサービスの質と量で決まってくるということです
ですから、多くのサービスや幸福を提供できた人は、多くの幸せや報酬を受け取ることが出来るのです。
本当に好きなことをやっている人は、別にお金とか貰わなくてもたぶんそれをやりますし、別にそれをやって誰かに認めて貰おうとそもそも思っていません。
でも、そういった素直な部分はきっと人に伝わり、その人から何らかの恩を感じた人が、恩に報いたいと思い回りまわって何らかの形でその人の元に幸せが戻ってくるんだと思うんです。
まあ、何かふわっとしたようなことを言ってしまいましたが、いずれにせよFX投資での失敗を経て、何か自分の中で価値観が変わっていったのがちょうどこの頃でした。
今回はここまでにします。
続きは【投資方針の見直しと本当に好きなこととは?】です。
経験談を最初から読みたい方は【経験談(経済的自由への道)】をご覧いただければと思います。
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