外国株式投資と為替リスクのヘッジ方法

外国株式投資と為替リスクのヘッジ方法とは?

外国株式投資において避けては通れない課題の一つに為替リスクがあります。

 

株式投資自体は、空売りなどを除けば、原則として安く買って高く売るだけですから、仕組み自体は極めて簡単です。

 

外国株式においても基本的にはその考え方は変わりません。

 

ただ、外国株式投資において1つ厄介なのが、為替と言う観点が加わるということです。

 

投資において失敗をしないためには、そのスタンスや観点を限りなくシンプルにしておく必要があります。

 

当然、いくつもの観点を複合的に考える必要が出てくると、失敗のリスクは格段に高まります。

 

 

物凄く簡単な例で示してみますと、

 

先ほども申し上げました通り、株式は安く買って高く売ればキャピタルゲインを得ることが出来ます。

 

つまり1株100円で買った日本株A社の株式が1100円になれば、税金やら手数料やら細かいことを考えなければ儲かります。

 

また、為替においてもシンプルで、100円の時に1ドルと交換し、110円の時に円に戻せば儲かります。

 

勿論こちらも、税金やら手数料やら細かいことは抜きにして下さい。

 

このように、投資は1つの軸だけであれば、仕組み自体は極めてシンプルになります。

 

 

ところが、これが株式投資に為替の観点が加わると、失敗をせずに儲けを出し続けると言うことになると、一気に難易度は上がります。

 

下記も税金やら手数料やら細かいことは考慮しないことにしますが、

 

例えば、1株100円で買った外国株B社の株式が110円になったとしても、儲かるかどうかは分かりません。

 

仮に購入時に1ドル100円の相場であり、株式の売却時に110円の円安相場となっていれば、ダブルで利益は出ます。

 

しかし、逆に1ドル90円となっていれば、株式のキャピタルゲインで得る利益を、為替の差損がを食いつぶしてしまいます。

 

 

外国株式も、仕組み自体は捉えようによっては極めてシンプルです。

 

外国株式を購入する場合は、円高相場でかつ外国株式が安い際に購入し、円安相場で外国株式も高騰化した際に売れば良いわけです。

 

しかし、既に感じられているかと思いますが、このように2つの軸が都合よく動くほど、投資の世界は甘くありません。

 

為替か株式のどちらかで利益が出ていても、もう一方が損失を出していると言うことは往々にしてあります。

 

この株式と為替の両方から、1つの取引で同時に利益を出すように、タイミングよく購入と売却をすると言うのは相当に難易度が上がります。

 

少なくともそのような分析をするのは、恐らくは機関投資家であっても、かなり難易度が高いものであると思います。

 

何故ならば、為替や株式投資には短期投資家も多く参加していますので、例えば中央銀行の政策決定により株価や為替がどちらに動くか分析し、人の裏を読んで利益を得ようと真剣に努力されています。

 

そのため、中央銀行が金利を緩和させれば、為替がどちらに進むなどのような、単純な理論通りの動きなどはしないのです。

 

 

このことは、私自身もリーマンショックの時に痛いほど痛感しました。

 

当時私は、FXの投資の失敗で当時の資産からすると多くの含み損を抱えていました。

 

その辺りの体験談については、このサイトの別のページにかいてありますのでそちらをお読み頂ければと思います。

 

そして、日々ロスカットに怯えながら、毎日流れてくる世界中のニュースに耳を傾けては一喜一憂する毎日でした。

 

そしてFOMCのニュースを聞いては、明日は為替は円安に振れるだろうと予想し、またある時はG20での財務大臣(だったと思うが)の円高の牽制発言を受けて、円安に振れるだろうとか一喜一憂しながらニュースを眺める毎日でした。

 

しかししながら、それらの期待は、殆どの場合は織り込み済みで、期待通りには進まない場合が殆どでした。

 

小手先の政策や発言などは、一瞬は為替や株価の動向に影響は及ぼしたとしても、中長期的に見れば大きな世の中の流れの方に回帰してしまうことは市場からはお見通しです。

 

結局その時に気付いたのは、『金融政策等がどうなったら為替や株価がどちらに動く、と言う決まりきった教科書的な法則などはなく』、『実施された金融政策等も、その当時の世の中の情勢において、しかるべき方向に為替や株価が動いてしまう』ということでした。

 

少し分かりにくいでしょうか?

 

要は繰り返しになりますが、その時の世の中の状況によって、同じ金融政策等であっても、もたらす結果は異なってくるということです。

 

 

大分話がそれましたが、このように考えると、株価や為替相場がどのように推移して行くかを、毎回正しく分析し続けて行くことが如何に難しいかと言うことが分かるかともいます。

 

これは、中長期的な期間でもそうですし、逆に超短期的な期間においても同様です。

 

そして、それらを株式投資だけと言った1つの軸だけでも困難であるのに、2つの軸を性格に正確に分析するというのは相当に難易度の高いことだと思います。

 

 

 

では、外国株式はリスクが高いのでやるべきではないのでしょうか?

 

少なくとも私はそうは思いません!

 

仮に日本市場だけに投資をすると判断したところで、昨今の日本企業のグローバル化に裏付けられるように、海外市場の動向や為替の観点からの分析は不可欠です。

 

確かに、「ドルを円に交換する」などの作業は不要かもしれません。

 

しかし、為替に関する知識を持っていることは決して損をするものではありませんし、今後のグローバル化を考えると必要不可欠な知識だと思います。

 

また、日本市場だけでなく外国市場にまで投資の範囲を広げられれば、一気に投資対象が増え、その分利益を得られる機会は圧倒的に増えます。

 

 

では、どのようにしたら良いのでしょうか?

 

答えは、外国株式投資も、「2軸」ではなく「1軸プラス1軸」で投資をすれば良いと言うことです。

 

分かりにくいですよね!!

 

 

シンプルに考えてみると、アメリカ人はドルで米国株式購入し、ドルで米国株式を売却します。

 

その際に、アメリカ人は為替損益については、余り意識していないと思われます。

 

では、なぜそのような状況になっているのでしょうか?

 

それは通貨を交換する必要がないため、為替損益につては考慮する必要がないからです。

 

ごく当たり前のことですね!

 

しかし、我々の投資も実は同様で、アメリカ人と同じようなスタンスで投資をすれば良いのです!

 

要は、私たちもドルで買ってドルで売れるようにしておけば、為替損益につては考慮する必要がない状況となるということです。

 

 

では、どのようにしたら良いのでしょうか?

 

例えば、私は株式投資はSBI証券を使ってますが、「外貨決済」というサービスがあります。

 

要は、株式売却の時に、円で決済するか外貨で決済するかを選べると言うサービスです。

 

また、SBI証券では保有している外貨から外国株式も購入できます。

 

そのため、保有している外貨で購入し、売却時も外貨で決済すれば為替の影響を受けることはないのです。

 

そして、外国株式という軸とは切り離し、為替は為替動向に応じて日本円に戻せば為替差益も得ることが出来ます。

 

 

ですから、円高相場の時には外貨に変更しておき、株価が低迷する時期に外国株式を購入し、株価が上昇したらそれを売却し、為替も利益も得られそうであれば日本円に戻し、そうでなけければそのまま外貨のまま保有しておき、また株価低迷期に購入すれば良いと言うことです。

 

「2軸」では難しい投資であっても、「1軸プラス1軸」の投資であれば、その難易度は格段に下がるのです!!

 

 

なお、この手法にも問題もあります。

 

仮に、外貨に交換したは良いが株式が高騰化したまま全く下がってこないとか、為替も円高基調が続き全く円安に振れる可能性がないなどとなってしまうと、完全な塩漬け外貨になってしまいます。

 

そして、それを日本円に戻そうとすると手数料だけが発生しまうという悪循環に陥ります!!

 

ですから、為替と株価の2軸を同時にその動きを予想する必要はありませんが、別々にそれぞれの軸が今後どちらに動いていくかは見極めきってからでなければ外貨に換えてしまうのは辞めておいた方が良いと思います。

 

ご参考までですが、実際に外国株式投資を行うとなった場合について少し記載しておきます。

 

投資にあたっては、選択できる証券会は多数ありますので色々とご確認されるのが良いかと思います。

 

因みに、私は当初はSBI証券を使っています。

 

こちらのSBI証券は、国内株式は当然のこと、外国株式が出来ますのでかなり使いやすいです。

 

当然、「外貨決済サービス」がありますので、上で述べたような「1軸プラス1軸」の投資も可能です。

 

以下ページから確認することが可能です。

 

SBI証券!!

 

 

スポンサードリンク


 
トップページ 人気記事ランキング 管理人の体験談 管理人について