株式や為替との距離感と感情との関係性

株式や為替との距離感と感情との関係性とは?

今日は、株式投資や為替投資との距離感について少し語ってみたいと思います。

 

投資を行うにあたって、少し考えて頂きたいのはその距離感です。

 

ここで言う距離感とは、どちらかというと投資との「接する頻度」とか言った方がイメージが浮かび易いかもしれません。

 

投資を行っていくと、含み益が順調に増えて行っている時は余り心理的な負担を感じることは少ないのですが、投資額が日々減っていくような局面になると、マーケットが気になって仕方なくなり、仕事をしながらも気が付いたら携帯で株価や為替相場を調べて一喜一憂してしまうなんてことになり兼ねません。

 

まして、既に大きな損害を抱えており、日々追証を積み重ね、いつ損失が確定してしまうか分からないなどの状況になった場合、それがサラリーマンやOLであれば、日々の業務にも支障が出かねません。

 

これでは何のための投資だったのか、良くわからない状況となってしまいます。

 

 

敢えて話をそらしますが、多くの方が経験したことがあると思うので、敢えて実感が湧きそうな内容で少し話をしてみますと、

 

恋愛において一定の期間以上に渡って相手のことを考え続けていると、脳の中に相手に対する強い回路のようなものが出来上がってしまい、気が付いたらその人のことばかり考えていた、何て言う経験は無いでしょうか?

 

この回路は、上手くいっている時は暴走することは少ないのですが、相手が思い通りにならなくなると途端に暴走を始めます。

 

そして、気が付いたらその人のことばかりを考えてしまい、それが強い執着心を生み出すことに繋がるのです。

 

相手のことを何とか自分の思う通りにしたいと思うのですが、このような状況の場合、既に理性は翻弄されており、こうした状態で下した考えや衝動的な行動はほとんどの場合不幸しかもたらしません。

 

そして苦しみは薄れることはなく、最後には短絡的な行動や自暴自棄な行動により、往々にしてお互いの関係を破壊してしまい、結局うまく行かなかったという結論となってしまうのです。

 

 

少し話を戻しますが、投資においても、上手くいかず、損失にばかり日々気を取られるようになると、お金を失うことに対する強い執着心や恐怖に翻弄されることになります。

 

そして、この状況を打破するために、色々と手を尽くして考えれば考えるほど、執着心は増し、感情に支配されてしまうことになるのです。

 

 

ではこのような状況にならないためには、どのようにしたら良いのか?

 

それは、投資との「距離感」や「間」と言うものを、当初から自分なりに設定しておき、つき過ぎず離れすぎずの絶妙な距離感を自分なりに確立しておくことです。

 

そして重要なことは、一旦、理性を失ってしまった状況でこの距離感を図ろうとしても、既に遅いことが多いということです。

 

もう少し具体的に言うと、

 

投資を行っていく中で、株価や為替相場などを、どれ位の頻度で確認する必要のある投資を行うのか?

 

損失が出ている状況において、どのようなスタンスで挑むのか?

 

と言ったことを自分なりに考えることが重要です。

 

例えば、長期的な投資スタイルの場合は、数か月に渡って損失が出ている状況でも、中長期的に見ればさほど大きな意味を為しません。それは数年後にプラスに転じていれば良いだけだからです。

 

しかし、短期の場合、数日でも損失が出ている状況であれば、それに対する早急なる対応が必要となってきます。

 

お分かりのとおり、短期の投資スタイルの方がマーケットとの距離感が近いことになります。

 

但し、私が言いたいのは、短期が悪くて長期が良いとか、そんなことを言いたいわけではありません。

 

スタイルは、長期でも短期でも良いのですが、そのスタイルによって、想定されるマーケットとの接触頻度は想定されるため、そこから受けるであろう感情へのインパクトも少なからず想定することが可能です。

 

それらのことを事前に見越して、こう言ったことが起きたら、このように感情に訴えてくるので、このように対応しようと言ったことを、事前に整理しておくべきと言うことを言いたいのです。

 

そして、自分のライフスタイルや性格などを勘案しながら整理した結果、感情に支配されてしまう危険性があると判断するならば、少しマーケットとは距離を離した投資スタイルを選択すれば良いのです。

 

 

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