長期投資と短期投資の違いとは?
投資には、長期投資と短期投資というものがあります。
どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらが優れているかを語るのはあまり意味のあることだとは思いません。
また投資する方の生活スタイルによっても、どちらの投資方法が生活に馴染むかと言う側面もあります。
今日は、この長期投資と短期投資について、正しいのかどうかは別として、個人的に経験を通して思うことを徒然なるままに書いて行こうと思いますので、あくまでもご参考程度に読んで頂ければと思います
まず長期投資の方ですが、既にこのサイトでも語りつくしてきた感はありますが、基本的に原資となるものの本質価値を分析し、それが将来的に価値に近づくと言うことを想定して購入する物だと思います。
例えば1,000円の現金を持っている会社がいるとして、この会社が10枚の株券を発行しているとすれば幾らになるでしょうか?
現金以外の資産・精算時の手数料・現在価値など、細かいことは一切考えないとすれば、超ざっくりですが1,000円÷10枚で100円となります。
これが株式市場で、50円で売り出していた時に買いかどうかと言われれば、答えは分からないという回答となります。
何故ならば、数年後に現金資産が400円になってしまえば、株価は40円に近づくリスクが限りなく高くなってきます。
逆に、将来的に現金が1,000円からさらに上振れするならば、50円であれば買いとなります。
株価は100円以上になる可能性が高いからです。
長期投資などはとらえ方によっては極めて簡単で、細かいことが良くわからなければ、会社の現金及び現金相当の額を算出し、負債額を引いたものを株式数で割ってみて下さい。
それが明らかに、現在の株価と比較して、圧倒的に安すぎる会社を見つけ、更にその会社が数年後に渡って、寧ろ利益を増していく可能性が限りなく高い会社であることが判明すれば購入し、株価が回復するまで待っていれば良いのです。
まあ、かなりの暴論ですが、シンプルに言うとこんなところかもしれません。
然しながら、実際に実践してみると、余分な邪念(バイアス)が働いて思うようにならないのが世の常です。
まあ、うまく行かない理由は沢山あるのですが、例えば長期投資で悩ましいのは、投資する時期が意外と限られていると言うことです。
感覚的には数年に1回位の感じでしょうか。
失敗の原因の大きな要因の一つとして、先ほど説明させて頂いた株価と分析した価格との乖離が十分でない時期に購入してしまい、含み損に耐えきれなくなり売ってしまったりすることがあったりします。
繰り返しになりますが、長期投資の場合は購入タイミングは限られており、その間はある意味何もすることがありません。
でも人間は真面目なのか、何かをしていたい衝動にかられるのか、中途半端な時期に行動をしてしまい、結果として失敗してしまったりするものなのです。
では、この長期投資を投資効率の観点で考えた場合、この何もやっていない期間は、機会損失を生じていないかという疑問が湧いてきます。
少し話を変えて、短期投資について考えてみます。
こちらも誤解を恐れずに語ってみると、短期投資はいわば美人投資のようなものかもしれません。
投資対象の本源価値はさておき、他の方が買うだろから価格はあがる、だから買おうと言う判断を下したりします。
ただ、シンプルに考えれば、上がるか下がるかは2分の1なので、世の中の動向を見極めながら50%の確立に掛け続けると言うことになります。
この推測力?分析力?を投資と言うべきか、ギャンブルと言うべきかはさておき、この50%の確率を当て続ける能力に優れているならば、寧ろ短期投資の方が効率が良いともいえるかもしれません。
勿論、デイトレに代表されるように、投資にかかる時間も必要なケースも多いでしょうから、生活スタイルに馴染むかという問題もありますが・・。
最近、良く思うのですが、こずかい程度のお金を投資から平均的(=数年に一回稼いでそれを年数で割るのもありとする)に稼ぐのはさほど難しいことではないなと思います。
ただ、これを原資が少ない中で、高い投資結果を導き出し続けるのは難しいなと思います。
機会損失を無くしたり、レバレッジを使ったり、すればある程度解決できる問題ですが、同時にリスク要因は増し、失敗する確率が本当に高くなります。
結局は、投資を行っている方が、どのようなリターンや投資の意味を求めるかによって来るかと思うのですが、投資効率を高めたいと言うステージに立っている方は、より慎重にそのリスクについて学ぶことを忘れてはなりません。
過去にFX投資を通してレバレッジを使って失敗したことがあるのですが、その経験を踏まえて、その後は慣れていない新しい投資対象などに投資を行う場合は、まずは少額から試して経験値を増すように心掛けています。
個人的な考えではありますが、投資を行う前のリスクに対する分析は絶対に欠かせないのですが、どうしても実践して経験をしてみないとリスクは洗い出すことは難しいと思っています。
まあ、色々とやり続けて経験を通して学んだり、工夫をし続けるしかないのですが、まあ奥が深い世界ですよね!!
因みに、機会損失を無くすために思うことについては、このサイトの中でも書いているので良かったら見てみて下さい。