キャピタルゲインとインカムゲインのどちらが重要か?
投資を行っていくと、恐らく一回は悩むことになるのが、キャピタルゲインとインカムゲインのどちらを優先すべきか?ということです。
正直、この問いに対して正解はないのだと思います。人によって考え方も違ってきますし、同じ人でも時期や取り巻く環境によって、回答が変わって変わってくると思います。
少し整理させて頂きますと、「キャピタルゲイン」とは保有していた資産の値段が変動することによって得られる収益のことを意味します。わかり易いのが、株価が上がったことによって得られる利益がこれに該当します。
一方、「インカムゲイン」とは、銀行預金等のの受取利息、投資信託の収益分配金等がそれに該当します。
不動産投資の場合は家賃収入がこれに該当し、株式投資の場合は株主が企業から受け取る配当金がインカムゲインとなります。
例えば株式投資を行う場合、インカムゲインである配当が欲しさに、全く企業価値等を分析しないで安易に投資してしまうと、株価の下落してしまった場合、大幅な資産減少に繋がってしまいます。
当然、配当は良くても数%位でしかありませんので、株価下落による資金の減少の方が大きくなります。
私の場合も、配当の欲しさだけで株式を買うことは行っていません。
勿論、配当は嬉しいのは確かですが、それをメインに投資をしてしまうとそれ以上に資産を失うリスクが付きまとうからです。
それでは「あなたはキャピタルゲイン派か?それともインカムゲイン派か?」と聞かれた場合、現状においては、やや「インカムゲイン派」と答えるかもしれません。
この先はどうなるか分かりませんが・・。
我々が投資を行う際、可能な限り分析を進めて自分として納得できたものを購入します。
そして、自分として可能な限りリスクを見切り、その上で自らの資産を投資します。
この作業は限りなくリスクを少なくするためのものであり、投資をするにあたって必要不可欠な作業です。
しかし、それでも投資に失敗は付き物であり、その主たる理由はリスクの見極めの不十分さから生じる投資の失敗です。
投資を実践されている皆さまは、良く感じられるかと思いますが、会社の規模が大きくなればなるほど、分析する範囲や要因は増えてきます。
それに伴って、失敗のリスクも膨らみます。
以前、FXの投資で壊滅的な失敗を犯したことがありましたが、その時感じたのは企業レベルでも調べつくすのは困難なのに、世界経済レベルでの動向を見極めるのはほぼ無理だなと感じたことです。
まして、それが現在だけでなく、寧ろ将来に渡って分析しきらないといけないので非常に困難です。
そのため、最後の最後には、神頼み的な部分が残ってしまいます。
また、株式投資は資産そのものを投資し、その資産の増大を期待することになりますので、資産そのものの減少は致命傷となります。
然しながら、上記でも述べたように、資産そのものが絶対に減らないなどの分析を、将来に渡ってずっとし続けることは困難なため、継続的に資産を増やし続けるのは非常に困難さが伴います。
一方でインカムゲインについては、例えばアパート経営のように資産そのものの価値は常に変動していますが、毎月発生するインカムゲインを得ることを目的としますので、資産の目減り自体にはキャピタルゲイン投資と比較すると気にする必要が少なくてすみます。
そして、一定の家賃収入が入ってくる確率を予想する方が、明らかに企業や経済を分析するよりも容易です。
勿論、企業の倒産により受取利息が得られなくなるとか、不動産が火事で損失してしまい家賃収入が得られなくなってしまったなど、予測しきれない部分が残ることは同じです。
しかし、そのレベル感は、かなり違って来ます!!
当然リスクが少ないということは、得られる利益も下がる可能性が高まりまるというデメリットはあります。
しかしながら、収入の安定感は増します。
まあ、悩ましいところですよね!!
私の場合、株式投資(=キャピタルゲイン)に重きを置いた投資を続けて来たことは先に述べましたが、
キャピタルゲインを中心とした投資で計画を立て実現して行った場合は、どうしても不確実性を言い訳にして目標の達成において自分への甘さに繋がってしまうという部分がありました。
そこで、まずは得られる利益は減っても、確実にキャピタルゲインを得て資産を増やしていこうとの思いに至り、「不動産投資」を実践することにしました。
ここで敢えて話をそらしますが、
不動産投資と言うと、多額のローンを背負い込むイメージがあるかと思います。
私の場合も同じでした。
仮にサラリーマンを首になってしまえば、多額のローンを抱えていては路頭に迷ってしまいます。
また、そもそも多くの利子を銀行に払うと言うこと自体も無駄な気がしてなりません。
これらの理由から、ローンは使いたくないなと言うのが本音なところでした。
そこでとった方法が、不動産会社から無利子で貸して貰うことでした。
当初より、ローンを組みたくないので、限りなく投資額を抑えて不動産の取得をしたいことを不動産会社の担当者に伝えていました。
当然ですが、不動産の価格が低い場合には何らかの理由があることが多く、「安かろう、悪かろう」と言うものを購入してしまう場合があります。
しかし、筆者が選んだ会社は、販売より寧ろ管理を中心とした不動産会社であり、かつ5年間の家賃保障を契約で約束しているので、「悪かろう!」を売ってしまうと自分達の会社の首を絞めることになってしまいます。
その為、その会社が売り出している会社は、駅から徒歩何分と言った感じで、好立地な物件ばかりでした。
見るからに、それは若干古くなろうと、ここだったら入居者は入るだろうなって直観で分かるような物件ばかりです。
そのため、ある程度の価格はしてしまうので、なかなか値段と両立する良い物件は出てきません。
恐らく半年以上待って、ちょっと無理かなって思った頃に、やっと値段と諸条件が自分の中で納得できる物件が出てきました。
そして、無利子で貸してくれるて、且つ月々での分割返済でOKとの申し出があり、筆者としても無理のない範疇で利用させてもらうことにしました。
後で教えて貰った話なのですが、通常は無利子での貸し出しはせず、ローンを組むことを進めているとのことです。
但し、その人の性格や会社への勤続年数、勤めている会社等々を分析しし、確実に返却して貰えることが明らかと判断したな場合はレアケースで貸しているとのことでした。
それが、営業トークなのか実態なのかはわかりません。
ただ、サラリーマンであるということが、ある意味保障になったということは間違えないとは思います。
そしてこちらはおまけなのですが、もう一つとった方法は、奥さんに理解して貰って幾らか貸して貰うことでした。
当然これをしっかりと返却しないと家族問題になってしまうのでしっかりと返却しました。
但し、この方法は人によっては最大のリスク(?)の場合もありますので注意して下さいね。(笑)
こうして、無駄な利息を支払うことなく、不動産を購入することが出来ました。
かなり話がそれてしまったのですが、
言いたかったのは、このように工夫をすれば、インカムゲインでも利益率も高めることは可能と言うことです。
最終的に、どのような投資をするかと言うのは、結局のところ本人が決めなくてはなりません。
投資にはそれぞれメリット・デメリットがあり、その人の生活リズム・投資から得たい利益率、目的などによって、その手法は異なってきます。
然しながら、工夫をすることで、それぞれのデメリットを改善することは可能となります。
一概に、キャピタルゲイン投資がどうだとか、インカムゲイン投資がどうだと判断してしまうのではなく、自分自身でも色々と工夫をしてみることが成功への近道になるかと思います。