権力と実力(経済力)の違いとは?
皆さまは、権力と実力(経済力)と言うものについてどのようにお考えでしょうか?
人生を歩んでいく中で、その道のりを、政治家や会社の役員など、権力を求めて突き進んでいくという方法もあります。
当然、これらの要職は報酬も高く、一般の人が望めない収入を手にすることも出来るのかもしれません。
ただ、筆者としてはこのようなものに、余り興味は惹かれません・・。
要職に就任することで権力を得たとしても、その要職から降りてしまえば単なる普通の人にすぎず権力も収入も多くを失ってしまいます。
そうならない為には、(その立場における)権力に執着せざるを得なくなり、結果として、組織の中のコントロールされている範疇で、悪戦苦闘しながら生き続けることになってしまいます。
つまり所属する組織に生きる術である収入を依存している限り、要職に就いたところで、一見、発言力や権限が増しているように見えるかもしれませんが、それは一瞬のまやかしであって、結局、組織のポストに張り付けられたある種の人形のようなものでしかないと思うのです。
やはり優先すべきは、不安定な権力に固執するよりも、背景のしっかりした実力・経済力を手に入れる方が良いと筆者は感じています。
若干話が逸れますが、昔、足利義昭が織田信長に擁されて上洛し、第15代将軍に就任した際に、自らの将軍職就任に功のあった織田信長に対して副将軍か管領職への就任を要請したが、信長はこれを辞退し堺・大津・草津の3箇所を直轄地にしたいと申し出て許されています。
信長にとって、名ばかりのポストよりも、畿内における商業の拠点を押さえることにより、経済的実利吸い上げる方が、よっぽどかマシと思ったのでしょう。
話を戻しますが、実力(経済力)をつけ、生きる術である収入を他人に依存しない状況になって始めて組織に左右されない自由な発言や行動が取れるようになるのだと思います。
結局、生きる術である収入を誰かに牛耳られている以上、いざと言う時には、生きることを優先した物言いを優先せざるを得なくなり、その発言や行動は軽いものになってしまいます。
やはり発言や行動が、真に重みがあるものであるためには、それに相応しい背景(経済力等)を身につけなければなりません。
その為には、最低限として生きる術である収入は、誰からも独立したものにしておかなければならないと筆者は考えます。